はやちゃんは、おひさま教室に通う5歳の男の子。2歳でカタカナが全部書けてしまう天才的なはやちゃんですが、人との関わりや、その他の事でも、苦手な事がたくさんあります。大きくなるにつれて、なんに対しても興味があって知りたいはやちゃんは、一人でいろんな所へ行ってしまいます。1度は車にはねられそうになった事もあり、しばらくは、車を見るととても怖がっていました。
共働きのはやちゃん一家は、どうしたらはやちゃんが安全に、少しでも落ち着いて放課後を過ごす事が出来るのかを一生懸命考え、立ち上げ当時から、インターネットで有田の介護事業所であるまごころランドの事を知っていたのですが、この3月、思いっきって相談をして来られました。
役場の担当者や長尾相談員を交えてお母さんと相談した結果、移動支援の支給決定を受け、お母さんがお仕事でお迎えが遅くなる時は、おひさま教室の園庭や、近くのお散歩をしながら、一緒にお母さんの帰りを待つ事にしました。私達も、介護事業所として、介護とか、障害者とか、そんな言葉では表わせない、こんな小さな子供の支援は初めてで、不安だらけの出発となりました。
当時のはやちゃんは4歳、こんなちいさな子供の支援は初めてで、事業所内でも、子供達の病気について勉強会をしたり、資料を集めたり、おひさま教室の先生方にいろいろ教えてもらったり、何よりも、1番勉強になったのは、お母さんからの情報です。はやちゃんのおかあさんは、とにかく勉強熱心で、忙しい毎日の中、一生懸命はやちゃんんの為に、日々勉強し、頑張っています。
初めは、なかなか私達ヘルパーと手をつないでくれなかったはやちゃん、今はこんなにかわいい笑顔をたくさん見せてくれます。
お母さんがお迎えに来る日も、ヘルパーの姿を見つけると、駆け寄ってきて、「お散歩に行こう」と言ってくれます。
雨の日は、園庭では遊べない為、介護タクシーでちょっと違う場所に行ったり、時には事業所の2階でおやつを食べたりします。
はやちゃんの支援が始まってしばらくして、はやちゃんが、すごく落ち着いてきたと、お母さんから聞きました。おひさま教室で、たくさん遊んだ後、ヘルパーとマンツーマンで過ごす時間が、はやちゃんにとっては、いい結果を生んだようで、私達介護事業所にとって、ご本人やご家族からの「前より良くなった、暮らしやすくなった」との言葉は、何よりの勲章です。
はやちゃんのブームも変化し、初めの頃は、園の近くの小さな川、それからコメリ、そしてユピアにパーティーハウス、今は園庭で自転車に乗ったりがお気に入りです。蚊にいっぱいさされながらも今までは外で楽しめていたのですが、秋になり、冬が近づくにつれて、今までの支援の方法を考え直す時が来ました。
役場の担当者、長尾相談員とも話し合い、新たな支援を行う事になりました。続く・・