高齢で、聴覚に障害を持つ一人暮らしの方が、スーパーでトラブルを起こしました。
何の悪気もなかったと思うのですが、うっかりと、お金を払う前にお菓子を開けて食べてしまい、そのスーパーを出た所で、捕まってしまいました。
その人は、一体何が起こったのかわからず、呆然として、連れられるままに警察で調書を取られました。警察官とは、筆談でコミュニケーションをしたようですが、ご本人がどこまで理解が出来ていたのかはわかりません。私達支援者にとっては、その利用者さんが気の毒だと思うのですが、トラブルを起こされたスーパーさんも、とても気の毒です。いろんなお客さんがいて、声のかけ方によっては、逆に窮地に追い込まれる事もあるとか・・・どちらもが本当に気の毒です。
高齢化が進み、障害を持つ高齢者の独り暮らしは今後も増える一方でしょう。この人がこのままずっと地域で暮らして行くために、私達一人一人に何が出来るのか・・・
担当のケアマネージャー、支援に関わる介護者達、役場、社協、民生委員、警察、スーパーの方達・・・多くの人達が会議に参加して下さり、さまざまな意見が飛び交いました。
被害を受けた方達が、相手が障害を持っている人達だからと言って、泣き寝入りをする事を私達は、望んではいません。
でも、私達、支援に関わる人達は、少しでも、長く、住み慣れた地域で暮らし続けてほしいと思うし、暮らし続ける地域を作っていかなければと思います。
画期的な解決策があるわけではありません。でも、多くの人達が集まって、その障害を持った人の為に、同じ時間を共有出来た事がすばらしいと思います。この地域に、この人が生きて生活している事を、みんなで共有できた事が、最初の一歩だと思います。
和歌山県有田郡市の、私達まごころランドが支援させて頂けるこの地域、本当に素敵だと思います。
みんなの笑顔を守る為、私達まごころランドは、地域の多くの方達と一緒に頑張ります!